“2022年オープン予定”「道の駅 常総(仮称)」アグリサイエンスバレーに誕生する道の駅

“2022年オープン予定”「道の駅 常総(仮称)」アグリサイエンスバレーに誕生する道の駅

2019年5月25日
建築

概要

道の駅「常総(仮称)」は茨城県常総市に建設中の道の駅。正式名称は未定。2022年度の開業を目指しています。2020年7月現在、市のアグリサイエンスバレー構想に基づく、道の駅建設区域を含めた既存農地エリアを順次開発中です。常総市は2006年に水海道市に石下町が編入され常総市となりました。市を南北に流れる鬼怒川や小貝川といった大河川を背景として水運によって発展してきた歴史を持っており、豊富な水資源と広い平地面積から田を中心とした農業を基盤として栄えてきました。

観光面では江戸後期からの流れを汲む豪農の屋敷「坂野家住宅」(重要文化財)やこの地にゆかりのある豊田氏の居城を現代に建てた「常総市地域交流センター(石下城)」など歴史性を感じる風情が体験できる街です。新たに計画中の駅の建設場所は常総市内の国道294号に面し、田園風景が広がる筑波山も望めるビューポイント。また、国道と交差する圏央道の常総ICも隣接し、道路交通上、利便性の高いエリアとなっています。同じく294号線沿いには「道の駅 下妻」があるものの、茨城の道の駅は北関東(群馬、栃木)の中では数が少なく、立地的に県北や県西、鹿行(県南東)に集中していました。

圏央道常総ICと国道294号の交差付近。広大な農地が広がるエリアに道の駅を含む「アグリサイエンスバレー」が計画されている。奥に筑波山が見える。

道の駅の設計

2020年8月公募型プロポーザル方式により「AIS・須藤隆・景観設計共同企業体」が基本設計・実施設計業務を受注。「AIS総合設計」は宇都宮を本拠とする総合設計事務所で、宇都宮市内の「オリオンスクエア」、「カンセキスタジアム」などの大型案件のほか、道の駅としては「道の駅しもつけ」や「道の駅ばとう」などの設計実績があります。「須藤隆建築設計事務所」は土浦市内の建築設計事務所。「景観設計」はランドスケープや外構をメインとした設計コンサルタントです。

アグリサイエンスバレーと道の駅の連携

常総市が進める「アグリサイエンスバレー構想」は生産・加工・流通・販売までを一貫して同一エリアで行う事業計画で、道の駅を含めた第六次産業による地域活性化を目標としています。特に道路交通アクセスの良さを活かした農業と産業の交流ゾーンの拠点としての機能が期待されています。「アグリサイエンスバレー」は大きく6つのエリア(「①道の駅」、「②商業施設」、「③産業系施設」、「④大規模園芸施設」、「⑤観光農園」、「⑥都市公園」)を配置し、それぞれが有機的に相互に結びつきながら運営・発展していくエリア計画と言えます。例えば、「④大規模園芸施設」で生産・栽培された農作物を「③産業系施設」で加工し、「①道の駅」で販売。「⑤観光農園」で農業体験をしながら、「①道の駅」や「⑥都市公園」で食やレジャーを楽しむなど、横断的な広がりが期待されます。これまでも「道の駅」の中で上記のような機能を集約した運営形態は全国的にも事例はあるものの、エリアとしては規模の大きい事業計画であると言えます。

道の駅の指定管理者は公募により「株式会社TTC」に決定、同社は自社版の道の駅である「村の駅」を上州、房総、伊豆に開設しているほか、神奈川・南足柄の道の駅「金太郎のふるさと」や静岡・伊豆の道の駅「伊豆月ヶ瀬」などの道の駅の指定管理者を多数務めています。地方創生や第6次産業によるブランディングを主事業としていることもあり、「道の駅常総」の目指すべきコンセプトの取り込みや新たな魅力を掘り起こしながらブランディングしていくものと見られます。近年の道の駅では魅力的な施設やサービスだけでなく、指定管理者による道の駅全体のプロデュースが成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。そういった中において、現代的な道の駅を手がけている同社の手腕に期待がかかります。

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近隣の道の駅計画

茨城県内には道の駅の新設や増築計画が多数進められています。前述の「グランテラス筑西」は2019年にオープン済みで、「ハイブリッド道の駅」として魅力ある店舗や汎用性の高いサービス施設を集約するなど、最新型の道の駅として集客しています。「道の駅かさま」も地域の魅力を最大限に活かした計画で整備中。「道の駅龍ヶ崎(仮称)」は龍ケ崎市の牛久沼沿いに計画中となっています。

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また、圏央道常総ICより一つ西のICである坂東IC付近に建設中の「坂東PA(パーキングエリア)」は、圏央道の休憩スペース不足の解消という計画の位置付けとともに、坂東市による地域利便施設の併設が計画されています。道の駅の設置も模索されていたなか、高速道路からだけでなく、一般道からアクセス可能な同類施設の誕生が期待されています。

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アクセス

住所:茨城県常総市国道294号線沿い。