茨城空港ターミナル

概要

茨城県小美玉市にある航空自衛隊百里飛行場と共用する空港。定期便としては国内線は「札幌、神戸、福岡、那覇」(いずれもスカイマークエアラインズ)、国際線は「上海(春秋航空)、台北(タイガーエア)、ソウル(EASTER JET)」に便を持つ(2019年2月現在)。関東では羽田、成田に続き第3の空港として2011年に共用開始。

設計と施工会社

空港ターミナルビルの設計は梓設計。国内の大手組織設計事務所。大手の中でも空港施設を得意としており、羽田や成田のターミナルや那覇空港ターミナルなども国内多くの空港施設の設計を手がけています。また、スポーツ施設の設計などの実績も豊富です。

県内の梓設計の作品としては「土浦協同病院」、「つくばみらい市陽光台小学校」、「笠松運動公園屋内プール」、「八千代町役場庁舎」などの大規模建築の設計を多く手がけています。実現はしませんでしたが「つくば市総合運動公園」の基本設計も行っていました。新国立競技場の実施設計を隈研吾、大成建設と共同で行っています。

施工者は五洋建設。こちらも同様に羽田や関空の一部など国内の空港整備を多く手がけています。もともと空港は海に近いところに整備されることが多く、海の埋め立てなどが必要になる特徴から業界ではこの分野が得意なゼネコンが「マリコン(marine constructor)」と言われています。

建築の特徴

小規模空港施設らしくワイドで2階建のシンプルな作りになっています。想定される乗り入れ空港会社はLCCなどが中心となることから、空港利用のコンセプトでもあるローコストを意識させる設計となっています。アウトレットモールの「空港版」といった感じでしょうか。

1階には手続きロビーとレンタカーや旅行会社の窓口、ファミリーマートなどがあり、2階は飲食店やショップ、そして滑走路が眺められる送迎デッキ兼展望台があります。空港というと大型で構成が分かりにくい場所が少なくないですが、この空港はコンパクトであるメリットを活かし、どこに何があるか把握しやすいという特徴を持っています。

この施設では天井材がなく鉄骨造の構造材が露出しています。天井材を防災の観点からまたローコストにもなることから「貼らない」という選択をしています。

2階のショップには茨城県の名産品などが並んでいるほか、地元の和食レストラン「すぎのや本陣」が入店しています。

一方、茨城空港は北関東唯一の空港であることから空港施設自体を観光の拠点として強化しても良いのではないかという声もあります。すぎのやが悪いと言っているわけではないのですが、例えば茨城県でも集客力のある「サザコーヒー」、大洗の「回転寿し店」などの地元有力店を出店することで航空機利用客以外の利用者数をUPさせることができるといいのですが、、


施設中央付近の吹き抜け。天井は黒い配色で目立ちにくいがボードやパネルなどの張り物はなく鉄骨の梁や設備が露出している。

2階の展望台から滑走路を眺める。対岸に見えるのが百里基地の施設。
国内線の出発ロビーはスカイマークのみ。本数が限られているため時間外は閑散としている。
屋外には共用空港らしく戦闘機の展示がある。時間は不明ながら滑走路では戦闘機の離着陸も見ることができる。

アクセス、見学

茨城県小美玉市。合併前の「小川町、美野里町、玉里村」の頭1字をとってネーミングされました。

車では東京方面からは常磐自動車道「石岡小美玉スマートIC」北関東道や水戸方面からは「茨城空港北IC」が利用可能。駐車場は広大なスペースがあり、無料で何日でも停めることができます。成田ですと有料民間近隣駐車場までバスで移動する必要がありますが、直接空港に隣接する駐車場が無料で利用できるメリットは大きいです。

羽田や成田でもLCCはありますが、北関東方面からの移動や駐車場の費用も抑えたい人向けの空港と言えるでしょう。

車以外ですとバスでのアクセスが有力となります。主要な出発(行先)駅は東京駅、水戸駅、つくば駅などがありますが航空便の数が限られていますのでバスも定期便に合わせた時間設定となっています。一般地方空港ほど便数が無いので事前に時間を確認しておくことが必要です。

東京→茨城空港の一般料金は1200円ですが当日の搭乗券があれば500円で乗ることができます

営業時間は6時〜21時。

一般エリアは営業時間であれば見学は可能ですが、空港がオフィシャルに行っている「見学」もあります。1団体あたり5,000円で50人程度まで対応。

空港から数分の場所には道の駅ならぬ「空の駅 そらら」があり地場産品の購入や軽食などを取ることができますので車やレンタカー利用の方は寄って見るといいでしょう。