“富良野”六花亭カンパーナ

“富良野”六花亭カンパーナ

建築

概要

「六花亭カンパーナ」は北海道富良野市にある六花亭が展開する店舗。六花亭は北海道を代表するお土産「マルセイバターサンド」を主力とした魅力的な洋菓子を販売する企業で帯広を本店として、道内に約20の直営店を構え、百貨店や空港などにもショップを広く展開しています。お馴染みの花柄の紙袋が企業カラー。

北海道の肥沃な大地が生む高質な原材料を使い、地域性がありストーリーが感じられる商品を作り出すことを目標としています。そのような企業姿勢は社の文化活動などにも表され、迎え入れる店舗のデザインにも表されています。

カンパーナ六花亭は北海道富良野にあって、建物からは葡萄畑が広がる麓から大雪山連峰・十勝岳を眺める雄大な景色が広がっています。

 

開口部が額縁となり葡萄畑、大雪山連峰・十勝岳を切り取る

施設・構成

カンパーナは「六花亭の店舗とカフェを構える本棟」、帯広のジンギスカンの名店「白樺」、ギャラリー「神々の遊ぶ庭」の3施設からなり、本棟脇には「カンパーナ」が意味する高い「鐘」の棟が設置されています。

カンパーナの施設群。近すぎない関係が景色を分断させない。
ギャラリー「神々の遊ぶ庭」。無料で公開されている。
カンパーナ本棟。アプローチ側より見る。
本棟と対になるように配置されたジンギスカンレストラン「白樺」

建築の特徴

建築設計は「高市都市・建築・デザイン」。北海道を拠点とする設計事務所で「六花亭 五稜郭店」、「六花亭 釧路鶴見橋店」なども設計。

カンパーナは木造平屋を基本とし、木質の素材感の良さをストレートに表した建築です。外壁は無垢の板貼り、その上に段差を設けた薄い赤い屋根を架け両方向に流し、段差にはハイサイドライトを設け光を屋内に取り込んでいます。

木の架構の奥のハイサイドライトから光が、入る。壁は清潔感に溢れる白で主役の菓子を邪魔していない。

木の架構は内部でそのまま視覚することができ、十分な天井高と光の入り方が商品群を演出しています。

シンプルながらも自然の素材を品よく表現し、経年による自然変化も楽しめる姿は作り出す菓子やその企業姿勢にも通じるデザインのようにも見えます。

外壁には陶板がさりげなく飾られている。外壁は板張りの素地。自然の風化をそのまま受け入れている。
鐘の棟は「葡萄色」の煉瓦仕上げ。よく見ると色んな形が嵌め込まれているのが分かる。
洋菓子類はイートインもできる。品が良いのにリーズナブルなのが六花亭の特徴。
ギャラリー内部。自然と作品を楽しむ空間。定期の企画展が開かれている。無料というところに企業姿勢が現れている。
鐘の棟。ランドマークとなりカンパーナの位置を知らせる。
ジンギスカンもリーズナブル。食した後にはちょうど甘味が食べたくなる。

アクセス・営業時間

北海道富良野市清水山。営業時間は10時30分〜16時(カフェL.O.は15時30分)。白樺は11時〜14時30分(L.O.14時、月曜定休)。ギャラリーは10時〜16時。富良野ワインは目と鼻の先にあります。