“隈研吾”丸山海苔店 つくば工場店

“隈研吾”丸山海苔店 つくば工場店

2018年12月9日
建築

概要

老舗海苔店「丸山海苔店」のつくば工場にある事務所兼店舗。丸山海苔店は安政元年(1854年)創業の海苔店、現在では茶や自然食品の製造・販売などを手がけています。1992年につくば工場が開設され、2012年に本施設と合わせたリニューアルが完了しました。

丸山海苔店つくば工場店の風景。自然と工場が折り合うエリア。遠景に筑波山。

設計

設計は隈研吾建築都市設計事務所。東京の歌舞伎座ギャラリーに隣接する「寿月堂」、「パリ店」は同事務所の設計。いずれもインテリア設計でしたが、つくば店は建物全体の設計となりました。茨城では「県南総合防災センター」に次いで2件目。圏内では近年になり、境町を中心に作品数を伸ばしており、特産品研究開発施設「S-Lab」(境町)、シュクサンポウ美術館「S-gallerry」(境町)、「モンテネグロ会館」(境町)、「さかい河岸レストラン茶蔵」(境町)、「広沢美術館」(筑西市)が誕生しています。

東京都内の近作では「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」、「根津美術館」、「明治神宮ミュージアム」、「高輪ゲートウェイ駅」、「歌舞伎座タワー」、「東京中央郵便局JPタワーKITTE」など多数の物件で精力的な活動が続けられています。

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建築の特徴

縦に配した無塗装の木板を鉄骨造の建物に螺旋状にカバーさせています。板貼りはルーバーではなく透過性を落とした塀張りのような構成となっています。高さは一定ではなく、下から上に向かって巻き付くように取り付いています、建物周囲は竹によって覆われており、板張りと竹によるカバーが複層的な外観を作り出しています。周辺は工業地域ということもあり、無機質でインダストリアルな雰囲気が漂う中、洗練された木の外観が周囲に安らぎを与えています。

店舗はガラス面が大きく、内部というより大きい庇の中にいる感覚で、代わりに外周の竹が外部との境界を作り出しています。中にあるテーブルは喫茶を兼ねていて本格的な抹茶やほうじ茶を楽しめます。茶釜を使って抹茶を入れてもらえるので雰囲気があります。

丸山海苔店外観。竹と木の外観が複層的な印象を作り出している。
内部のカウンター。お茶などが喫食できる。ガラスを含む開口部の存在感が薄く、外部の竹が囲いを作っている。
ルーバーの切れ目に「丸山海苔店」のサインが収まる

アクセス、営業時間

住所 茨城県つくばみらい市福岡2318-5。東京からは常磐自動車道谷和原ICまたは谷田部ICが最寄りとなります。

店舗 10:00~17:00(水・祝 休業)
喫茶 10:30~17:00(ラストオーダー16:30)