“隈研吾内装設計”KITTE 東京中央郵便局 JPタワー

“隈研吾内装設計”KITTE 東京中央郵便局 JPタワー

2021年3月23日
建築

概要

「KITTE」は日本郵便が運営する商業施設で国内に「KITTE丸の内」、「KITTE博多」、「KITTE名古屋」の3拠点が展開されており「丸の内」は日本郵政グループが2013年に第1号として東京駅丸の内口の正面に開業しました。「KITTE」は文字通り「切手」からのネーミングとなっています。

高層部は「JPタワー」、低層部は「旧東京中央郵便局舎」の一部を保存・再生した上で再開発し、低層部が主に「KITTE丸の内」となっています。

設計

JPタワーを含めた全体設計は「三菱地所設計」、KITTEの内装設計は「隈研吾建築都市設計事務所」が手がけました。

「三菱地所設計」は「丸の内ビルディング」、「新丸の内ビルディング」、「丸の内オアゾ」、「三菱一号館」をはじめとした、丸の内エリアの建築群の設計手がけてきました。歴史的に見ても、三菱地所にとっては正に丸の内が本部であり、一丁目一番地といった場所となります。東京駅丸の内口から見えるほとんどのビルディングは三菱地所が関わっているといっても過言ではありません。

隈研吾事務所の東京都内の近作では「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」、「根津美術館」、「明治神宮ミュージアム」、「JR高輪ゲートウェイ駅」など多数あります。

「三菱地所設計」と「隈研吾事務所」は同時期に銀座の「歌舞伎座タワー」の設計でコラボレーションしており、歴史継承と現代タワーの融合というキーワードで共通しています。

"隈研吾+三菱地所設計"歌舞伎座タワー

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"隈研吾設計"JR高輪ゲートウェイ駅

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建築の特徴

JPタワーは高さ200mの超高層タワーとして「折り紙」をモチーフにデザインされ、2012年に誕生しました。旧東京中央郵便局舎部分は保存・再生された上でKITTEとして地下1階から地上6階まで吹き抜ける内部空間を利用し「光の空間」、「線の空間」、「記憶を紡ぐ空間」をコンセプトにまとめられました。

リファインされた旧東京中央郵便局舎の外観。新築時のデザインを崩すことなく、スクエアの窓が並び、白い壁面に黒枠のサッシが品な良い印象を与えている。

「旧東京中央郵便局舎」は旧逓信省の技師であった吉田鉄郎氏により1931年に設計・建設され2008年まで利用されていました。吉田氏は同じ逓信省の技師であった山田守と同時代に活躍。明治後期から装飾主義的な意匠をもつ洋風建築が日本に輸入され、全国的な広がりを見せてきましたが、この建物を始めとして逓信省管轄のビルディングは、装飾の一切を排した機能主義的な美しさを追求した姿で、いわゆる昭和初期のモダニズム建築を生み出してきました。本建物はこの代表作とされています。

目の前に建つ赤いクイーアン様式の「東京駅」とはデザイン・色彩が対照的に映り、その赤と白の対称性は現代にも引き継がれています。

赤い東京駅と白いKITTE( 旧東京中央郵便局舎)。「装飾」と「機能」が対峙。

店舗

1階には「東京中央郵便局」が現在も営業を続けています。1階から6階まである吹き抜けを中心に様々なショップが入居しています。1階には「スターバックスコーヒー」や「メリーズカフェ」のほか、茨城県の有名店「サザコーヒー」があります。

2階から4階は雑貨やアパレルなどを主体としたショップが入り、5階と6階はレストランを中心としています。6階は屋上にもなっており、屋上庭園として公開されています。