隈研吾”境町 粛粲宝(しゅくさんぽう)美術館S-gallery”2020年9月オープン

隈研吾”境町 粛粲宝(しゅくさんぽう)美術館S-gallery”2020年9月オープン

2019年6月6日

概要

茨城県境町に隈研吾建築都市設計事務所設計の粛粲宝(しゅくさんぽう)美術館「S-gallery」が2020年9月に完成し、オープンとなりました。「研究開発施設S-Lab」と隣り合って一体的なデザインのもと建築されています。

「S-gallery」は境町にゆかりのある日本画家「粛粲宝(しゅくさんぽう)」の作品などを常設展示する美術館。粛粲宝は独特の画風により人物や花鳥風月など多くの作品を残しています。晩年になり境町で過ごしました。

場所は境町の中心部。既存の「道の駅さかい」や「河岸の駅さかい」の徒歩圏内となります。

道の駅さかい "隈研吾レストラン「茶蔵」"

概要 「道の駅さかい」は茨城県境町にある道の駅。利根川沿いにあり古くより海運で栄…
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隈研吾建築都市設計事務所は2019年4月に「道の駅さかい」に併設する「さかい河岸レストラン茶蔵」を設計。「研究開発施設S-Lab」と合わせ同町の3、4作品目となります。また5作品目となる「モンテネグロ会館」も完成しました。

東京都内の近作では「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」、「根津美術館」、「明治神宮ミュージアム」、「高輪ゲートウェイ駅」、「歌舞伎座タワー」、「東京中央郵便局JPタワーKITTE」など多数の物件で精力的な活動が続けられています。

敷地の間口は非常に狭い。両側は住宅地。正面の木のルーバー庇は「道の駅さかい茶蔵」に通じるデザイン。

建物

設計は隈研吾建築都市設計事務所。S-galleryは114㎡の木造平屋ということで戸建住宅ほどの小規模美術館となります。敷地はS-Labと一体ながらも住宅地の中にある細いL字型の一辺に建てられています。鳥のクチバシのような立面が複層的に並べられ、狭い敷地に奥行きを与えています。室内はワンルーム型で、向かい合う壁を展示面としたシンプルな一筆書きのプランとなっています。

クチバシ型の立面を多層的に配置し奥行き感を与えている。ロゴは形状と一致している。左奥に見えるのがS-Lab。外部仕上げはやや粗めの吹き付けが採用されている。

2019年4月にオープン済の道の駅さかい「茶蔵」。

開館時間

開館時間は午前10時〜午後5時。月・火休館。入館料は330円(18歳未満は無料)。駐車場は徒歩圏内に町営の無料駐車場があります。場所は住宅地にあり間口も非常に狭いので分かりにくいですが、道の駅さかいを起点として利根川の上流方向に位置します。道の駅さかいからは徒歩5分程度。googleの地図検索に登録済みです。