隈研吾設計”JR宝積寺駅”

隈研吾設計”JR宝積寺駅”

2019年1月6日
建築

概要

JR宝積寺駅は栃木県高根沢町にある東北本線の駅舎。宇都宮駅から北に2駅ほどの距離に位置。2008年に本格供用開始となりました。

設計

設計は隈研吾建築都市設計事務所。県内の隈建築は駅前のちょっ蔵広場那珂川町馬頭広重美術館石の美術館STONE PLAZA那須歴史探訪館、作新学院大学があります。

"隈研吾設計"ちょっ蔵広場

概要 ちょっ蔵広場は栃木県高根沢町にある駅前施設。JR宝積寺駅に隣接して建てられ…
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駅舎の建築としては「京王高尾山口」(東京都)、「JR足柄駅」(神奈川県)、2020年には「高輪ゲートウェイ駅」が暫定開業となりました。このほか駅前空間としては「JR湯河原駅」があります。

"隈研吾設計"JR湯河原駅前広場

概要 神奈川県湯河原町のJR湯河原駅前の広場。湯河原は古くからの温泉場として知ら…
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"隈研吾設計"JR高輪ゲートウェイ駅

概要 高輪ゲートウェイ駅はJR山手線の30番目の駅として、2020年に暫定開業、…
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建築の特徴

栃木県高根沢町にある宝積寺駅はJR東北本線と烏山線の分岐となる駅です。2008年に隈研吾により設計されました。駅の構造は橋上駅で東西を1づつの大階段により線路上を繋いでいます。特徴は階段の天井部分で構造用合板をランダムな菱形に組んだ天井です。金属的な外観に対して内部天井を合板の立体的な木目の現しとすることで、より強調された表現するとなってます。

菱形は駅舎と一体的に整備された「ちょっくら広場」の壁の石積みのパターンでも使われています。

構造用合板という極めて汎用性の高い建築材料を本来の平面使いから縦方向に立体的に組み上げるという試みをしています。このような「安価な材料」を使い方で変化をつけるような面白みが本建築にはあります。

コンコースの天井も階段と同様
ブロック状の大谷石の上に角材を敷いたシンプルなベンチ

階段は傾斜しているため歩く人が否応無く天井の中にまで視線が届くこととなります。高天井ですとどうしても見上げないといけない場面もありますが、ここではその必要はなく登って降りるだけでこの天井が体験できます。菱形の間には7cmほどのスリットがありますが、ここにライン照明をうまく納めています。駅舎自体はガラスにより透過していますので夜間に照明化されるとまた違った表情を見せてくれるかもしれません。

天井は50cmほどの奥行きを持っていて光が照らされる部分と暗い部分のグラデーションが美しい

当駅は電車に乗らない人も線路の横断歩道として利用されています。エレベーターも設置されているのでバリアフリー上も有効な横断設備となっています。