“内藤廣設計”とらや工房御殿場

“内藤廣設計”とらや工房御殿場

2018年12月26日
建築

概要

「とらや工房」は和菓子で有名な「とらや」の工房で、静岡県御殿場市東山にあります。東山地区は古くより避暑地として別荘が建てられてきたエリアです。本施設も旧岸信介の旧自邸がある敷地に隣接しており、自邸が御殿場市に寄贈されたことを受け「御殿場ミュージアムパーク」構想の一部として整備、とらやが指定管理者として管理しています。

とらや工房はその敷地内に「和菓子の原点を今の時代に再現してみたい」という社のコンセプトのもと計画されました。

設計・施工

設計は内藤廣建築設計事務所。内藤廣氏は「JR旭川駅」、「みなとみらい線馬車道駅」、「十日町情報館」、「古河総合公園管理棟」、「安曇野ちひろ美術館」、「安曇野市庁舎」などの作品があるほか、とらやでは「TORAYA TOKYO」、「とらや東京ミッドタウン店」、「とらや一条店」などの設計を担当、市内にある「とらや御殿場店」も手掛けています。

施工は鹿島建設。県内では「静岡大成中学校、高等学校」、「静岡市庁舎新館」、「Y-TOWN御殿場」などの施工または設計・施工を行なっています。

"内藤廣設計"JR旭川駅

概要 JR北海道旭川駅駅舎。旭川市は北海道で札幌に次ぐ34万の人口の都市で札幌と…
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"内藤廣設計"みなとみらい線 馬車道駅

概要 みなとみらい線は横浜駅と元町・中華街駅間の6駅(横浜、新高島、みなとみらい…
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内藤廣設計"古河総合公園管理棟"

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建築の特徴

切妻屋根を持つ長屋は緩やかに湾曲して庭を取り囲むようになっており、地図を見るとカーブした散策路をつなぐように配置されていることが分かります。カーブした建築は内部からでも自身の姿を見やすくし、囲いによって庭という環境を内部に取り込む意図が感じられます。

端から厨房、販売所、テラス席、喫茶席と並び、相互に見える関係にあって緩やかに結びついています。

建物だけでなく、庭、菓子、煎茶と作り出されるものも含め、作品性が感じられる佇まいを見せています。

設計者である内藤廣は「人のいやすさ」をテーマに数々のの作品を生み出してきており、必ずしも流行を負わず、長い時の流れにも耐えうるデザインを目指しています。吉田五十八設計の旧岸信介自邸は吉田の晩年の作品ですが、一貫して数寄屋建築を貫いてきた吉田と通ずる信念が感じられます。

白地に書道のような入口案内板。山門をくぐり散策路の静寂の中を通っていく。建物は散策路のカーブに載せたような平面であることが読み取れる
竹林を縫うような散策路。歩道をカーブさせ先を見せないことで期待感が高められる
カーブを描き中庭を囲む配置
どら焼きに煎茶がセットになった定番商品。どら焼きの生地は驚くほどきめ細かい。煎茶はお代わり自由。
メニューは菓子を選び煎茶をセットに頼むのが定番。菓子単品でも頼め持ち帰りもできる。
木ルーバーの上にガラスを葺いている。空との境界を曖昧にしている。
半円の外側にも席のあるスペースが確保されている。
売場から工房内がガラス張りで覗ける。並んでいても退屈しない。

アクセス

東名高速道路第2ICより約10分。駐車場(無料)あり。アウトレットから近いこともあり、時期や時間によっては混雑します。