隈研吾設計”奥社の茶屋”

概要

長野市戸隠にある蕎麦やアイスクリームを主力とする茶屋。戸隠といえば蕎麦が有名ですが、その中でも指折りの実力を持ち、「そば」、「リンゴ」、「栗」を使ったアイスクリームも高い人気を誇っています。

奥社とは「戸隠神社」のそれを指していて、参道の入り口にこの建物はあります。現在では国内を代表するパワースポットとして有名で連日観光客で賑わいを見せています。

設計と施工会社

設計は隈研吾建築都市設計事務所。木のルーバーを使用した「和」の路線の初期の作品で、公表されている中では長野県内で最初の物件となります。

現在では「飯山市文化会館なちゅら」など作品数も多くなりました。

施工は地元長野の千広建設。長野冬季オリンピックの開会式会場の建設にも関わっています。

建築の特徴

馬頭町広重美術館が2000年に完成して以降、積極的に木のルーバー建築を増殖していく中で2003年に戸隠神社直営の茶屋として設計しています。

形状は緩い勾配の切妻屋根で壁面には木のルーバーを縦使いとして張り、内側にはブラウンのポリカーボネート板が張られています。

建物内からはルーバーを介して自然の取り込みを制御するとともに、外部からは建物のボリューム感を薄める役割を果たしています。

屋根や外壁は黒く塗られていて、戸隠神社奥社の入口として極力主張しない建築となっています。

標高1,200mという場所から積雪の影響もあって営業期間は4月下旬から11月中旬に限られています。断熱面では必ずしも優れているとは言えないため、割り切った設計になっていると思います。

戸隠神社の御朱印風に建てられている。神社の方の執筆だろうか。
暖簾やノボリの存在感の方が強い。

 

側面のルーバー。残雪と建物の黒のコントラストが見事。建物が浮かせてあるのは雪対策ということが視覚的にわかる。
店頭の土産物スペース。

アクセス、駐車場

場所は戸隠の最深部「戸隠神社奥社」の入口に位置します。県道36号沿いにあり長野市方面から来て左手にあります。

戸隠神社は休日となると多くの観光客で賑わいます。駐車場は店の隣、正面にありますが満車になることも少なくないので早めの到着をお勧めします。