隈研吾 ONE表参道 カラマツ集成材ルーバーを纏うLVMHグループヘッドクォーター

隈研吾 ONE表参道 カラマツ集成材ルーバーを纏うLVMHグループヘッドクォーター

2021年7月7日
建築

概要

「ONE表参道」は港区北青山にある事務所ビル・商業施設でLOUIS VUITTONやDiorなどのインターナショナルブランドを展開するLVMHグループのヘッドクォーター(東京本社)や系列ブランドの店舗が入居する複合ビル。所有者は理想科学工業で2003年に完成しています。

設計

設計は「隈研吾建築都市設計事務所」。隈研吾事務所は東京都内の近作では「スターバックス リザーブ® ロースタリー 東京」、「一行院」、「高輪ゲートウェイ駅」、「東京中央郵便局JPタワーKITTE」、「浅草文化観光センター」でなどがあり、徒歩圏内の原宿・表参道エリアには「明治神宮ミュージアム」、「根津美術館」、「サニーヒルズ青山店」などがあります。多数の物件で精力的な活動が続けられています。

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建築の特徴

カラマツ集成材による縦ルーバーは表参道のケヤキ並木や明治神宮の木質に素材で同調させています。ルーバーは幅100mm、奥行き450mmのピースを600mm間隔で取り付けており、深い奥行きによって日射制御にも寄与しています。

現在は木質材料の耐火性能の向上や木材活用の幅が広がり、法的な制限も緩和されつつありますが、建設当時は防火地区などでの外装材としての木材の使用の垣根は低くありませでした。本建築では外壁面にドレンチャー設備を設けることで木材利用をクリアにしています。ドレンチャー設備とは、周囲で火災が起きた時に建物の外部から延焼しにくいように水膜を作り、防御するシステムです。現代建築では外壁自体の耐火性で確保できるため、ドレンチャーの出番は多くはありません。白川郷などの文化財では防火地域でなくとも、その価値を守るために採用されている事例もあります。この仕上げを実現するために設備的に付加されています。

初夏の立面。ケヤキの葉が豊富となる。
冬場の姿。ケヤキは落葉している。