横浜3塔物語”ジャック”横浜市開港記念会館

横浜3塔物語”ジャック”横浜市開港記念会館

2020年11月10日
建築

概要

横浜開港記念館は横浜市にある100年以上の歴史を持つ公会堂で「ジャック」の愛称で親しまれる「横浜3塔(ほかは神奈川県庁”キング”1928年横浜税関”クイーン”1934年)」のうちの一つ。1917年に完成。国指定重要文化財。3塔の中でも最も歴史がある建物です。

1859年の開港から50年を記念として計画されました。もともと敷地に建っていた町内所の時計台のイメージを残しながらコンペにより原案に選ばれています。

完成から間もない1923年には関東大震災によってドーム部分と内装を火災の被害に遭いました。しかし、レンガ部分の壁は強く倒壊を免れました。約37m(ビルで言えば8階建くらいに相当)の時計棟が倒れなかったのは、レンガの中に入れられた鉄が入っている耐震性に富んだ工法を採用していたからだと言われています。3塔の中で関東大震災を経験した唯一の存在でもあります。

海岸方向より眺める。左手にキング、右手後方にクイーンが鎮座している。

設計

設計は横浜市の営繕組織が主体的に行いました。東京市の技師であった福田重義の原案を生かして、長崎市の技師であった山田七五郎が長崎市から横浜市に加わり、横浜市の営繕スタッフと一体となり作り上げました。

この時代の建物は後世には固有の建築家の作品として語り継がれることが多いですが、市のチームとしてまとめられている点は、クイーンやキングも同様に特筆に値すると思います。

特徴

赤いレンガに白い花崗岩のラインが入るいわゆる「フリークラシック」様式です。東京駅を代表として明治、大正期に建てられた洋風建築で見られる形式。

時計棟を中心として寄棟にドーマー窓、ドームなどがバランスよく配され、美しい外装を表現しています。

横浜エリアのレンガ建築としては「赤レンガ倉庫」、「北仲ブリック」があります。

"赤レンガ倉庫パーク"

概要 横浜赤レンガ倉庫パークは2002年に横浜市みなとみらいにオープン。1989…
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公会堂としての機能

この建物は現役の公会堂として活躍しています。約400席のメインホールは1階に約283席、135席がコの字型に配置され、講演会や学会等を、はじめとして結婚式も挙げることができます。飲酒はできませんので、挙式は当ホールで行い、披露宴は近隣のホテルなどで行う形式が一般的なようです。国内でも数少ない」重要文化財での挙式」は人々のメモリアルな1日なるでしょう。

会議室は9室あり、110席から12席まで様々な規模が用意されており実用的な使い方ができます。

資料コーナーにはこの建物の概要などが展示されています。

アクセス

電車の場合は、みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩約1分。JR桜木町駅からは徒歩約10分。

施設用の駐車場はありませんが、車の場合は首都高横羽線線みなとみらいランプより約10分。付近の民間駐車場や県庁の駐車場あり。相場は300円〜400円/30分。