“隈研吾設計”snow peak LAND STATION 白馬

“隈研吾設計”snow peak LAND STATION 白馬

2020年9月10日
建築

概要

長野県白馬村にある商業施設。大手キャンピングメーカーの「スノーピーク」の直営店舗に同社のレストラン、スターバックスコーヒーが構えます。

白馬村は冬はスノーアクティビティを中心としたスキーリゾート地、夏は白馬(しろうま)岳を中心とする登山拠点として、年間通して多くの旅行者を受け入れています。

特に雪質が良いことから、県内では野沢温泉と並んで外国人の人気も高いエリアとなっています。この白馬に「スノーピーク」×「スターバックスコーヒー」×「隈研吾」という注目のコラボレーション施設が長野・白馬に誕生することとなりました。

設計

設計は隈研吾建築都市設計事務所。国内外で多数の建築を設計。長野県内の作品としては飯山市の「なちゅら」や長野市戸隠の「奥社の茶屋」などがあります。

"隈研吾設計"飯山市文化交流館なちゅら

概要 長野県飯山市にあるホール兼市民文化施設。旧市民会館の老朽化や利用状況の改善…
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隈研吾設計"奥社の茶屋"

概要 長野市戸隠にある蕎麦やアイスクリームを主力とする茶屋。戸隠といえば蕎麦が有…
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スターバックスの店舗としては東京目黒に出店した「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」、福岡の「太宰府天満宮表参道店」、そして台湾の「スターバックス花蓮湾ストア」といずれも注目されたストアです。

店舗

「スノーピークランドステーション」はスノーピークの直営店で、キャンプ用品はもちろんのこと、ウェアなども取り揃えています。

ジガロテーブルは焚火を囲めるステンレスの名品。

「スターバックス スノーピークランドステーション白馬店」長野県内には25店の出店がありますが、軽井沢ショッピングプラザなどに続いてのリゾートエリアへの出店となります。このスタバの最大の特徴は店内の椅子やテーブルなどがスノーピークブランドであるということです。名作と言われる「ローチェア ショート」、アウトドア用ソファ「ラックソット」、テーブル「IGTスリム」などが並びます。白馬岳を眺め、コーヒーを飲みながらスノーピークの看板商品を体験できるショールームの役割も果たしています。もちろん、屋外席もあり、さながらキャンプ感覚でスターバックスのドリンクを愉しむことができます。

「Restaurant 雪峰」はスノーピークと東京のミシュラン店「神楽坂石かわ」監修のレストラン。地元の旬の素材を活かす「食べる料理」をコンセプトに提供。もちろんこちらの店舗のインテリアもスノーピーク仕様となっています。

 

エントランス方向からのスターバックスのサインは控えめ。奥への期待感が膨らむ。

また、内部には白馬村の観光案内スペースもあり、白馬観光の新拠点としても機能します。

敷地内にはグランピングが可能なエリアも用意されています。スノーピークの商品で隈研吾氏がデザイン監修した「住箱」や同社のハイエンドモデルのテントが予め設営され、初心者でも気軽に利用することができます。

敷地内にあるグランピングエリア。

建築の特徴

南北方向を長辺とした配置により西側に開ける白馬連峰と並行して佇んでいます。東側からやや閉鎖的な立面をアプローチして屋内に入ると一気に視界が開ける展開。西側には広大な芝生エリアが広がります。

屋根の形状は白馬3山からインスピレーションを得ており、内部から見える山のラインの切り取り効果も意識しています。白馬連峰側に大きく開くガラス面は北側で最も大きくなり、地場の木材によりはみ込まれた木格子が全体のガラス質の印象を和らげ、周辺環境と呼応しているよう。

長手方向に大きなワンルームとして、左からスターバックスコーヒー、観光案内スペース、スノーピーク直営店、レストラン雪峰が並ぶ。

木の格子は建物内にも連続させており、内外の境界を薄めつつ白馬の景色を建物に引き込むような印象を与えています。木格子の下にはスターバックスコーヒーが納まり、建物全体のハイライトポイントとなっています。

前の広場は不定期に開かれるマルシェの場ともなっている。スノーピークのランドロックシリーズが並ぶ。

アクセス、見学

JR大糸線白馬駅、より徒歩10分程度。駐車場あり。見学は施設利用が可能。