概要
積水ハウスとマリオットグループの共同プロジェクト「Trip Base 道の駅プロジェクト」は全国の道の駅に隣接してロードサイド型のホテルを建設。「栃木・日光」は2021年春のオープンに向けて準備中。
ファーストステージとして2021年夏までに全国5県に15のホテルを誕生させる計画。栃木県内には3ホテルで日光の名称は「フェアフィールド・バイ・マリオット栃木・日光」。

計画
ホテルのブランドはマリオットが運営する「フェアフィールド バイ マリオット」。国内初のブランド展開になります。
建物の設計・施工は積水ハウスが担当。年間1万棟以上の建物を手掛け、総計2百万戸以上の建築戸数を誇る積水ハウスがホテルをプロデュースします。
建築としては賃貸アパート向け商品である「シャーメゾン」シリーズを基本としたモデル。耐震性に優れた重量鉄骨を採用したモデルで規格の統一化による短工期が可能な形態です。
建物は3階建、延床面積約3,400㎡で室数は91室。室タイプ構成はツインとキングが用意されており、1室あたり25㎡で広めの設定となります。
プロジェクト唯一の単独型(非道の駅隣接型)ホテル
「Trip Base 道の駅プロジェクト」はその名のとおり既存の道の駅に隣接させ、道の駅を活用した旅の情報収集や飲食などで相乗効果を狙ったプロジェクトです。ファーストステージに開設するホテル15のうち、14は道の駅併設型となりますが、この「栃木・日光」だけは道の駅がない単独型のホテルとなります。
当初は「道の駅 日光」や「道の駅 湯西川」のいずれかの隣接地を計画しているとも考えられましたが、開発条件等で折り合う土地が見出せなかった、あるいは「栃木・日光」のサイトが道の駅がなくても勝負できるという目論見があったのどちらかでしょう。本当の理由は前者だったとしても後者に強みがあるのではないか、と感じられるような優れたロケーションです。

建設地はは日光市所野。JR・東武日光駅から北方に約1. 5kmに位置します。車では約4分程度で、徒歩でも約25分程度の場所に位置します。日光の別荘地「霜降高原別荘地」(東武グループ)の入口付近にあり、豊かな日光の自然の中にありながら、同エリアの中では最も日光中心部に近い場所になります。
中心部に近いため、「日光東照宮」や「日光田母沢御用邸記念公園」など日光屈指の観光スポットの圏内であることはもちろん、霜降高原の入口付近という立地から霜降高原の「キスゲ平園地」、「大笹牧場」なども車やバス、サイクリングなどで廻れる距離にあります。
道の駅に代わるような施設はありませんが、当プロジェクトの中においてもより観光拠点とリゾート感に強みを持った立地と言えるのではないでしょうか。
日光中心エリアから「いろは坂」を登ると「奥日光」エリアが広がります。この拠点としても十分活用できると思います。奥日光と言えば「中禅寺湖畔」に「ザ・リッツカールトン・日光」が先行して2020年にオープンしました。

価格帯
1室1泊の価格は休前日泊1室2名で1万円〜1.5万円になると発表されています。同系列の最上位となるリッツ・カールトンに宿泊するよりもリーズナブルに過ごせますので、同じ県内の宇都宮、もてぎも含めた回遊滞在に向いていると思います。

2020年10月オープン "道の駅宇都宮ろまんちっく フェアフィールド・バイ・マリオット栃木宇都宮"
