2022年オープン予定”道の駅サザン茅ヶ崎”

2022年オープン予定”道の駅サザン茅ヶ崎”

2020年1月21日
建築

概要

「道の駅 サザン茅ヶ崎(仮称)」は神奈川県茅ヶ崎市に整備中の道の駅。2022年3月のオープンを目標としています。

茅ヶ崎市は神奈川県の相模湾に面する中心部に位置しており、いわゆる「湘南」エリアの一角をなしています。東には「江ノ島」を有する藤沢が隣接し、鎌倉、逗子、葉山と続き西には平塚、大磯、二宮、小田原、(箱根:海岸とは接続しない)、真鶴、湯河原と県外の方でも耳にしたことがあるような地名が国道134号(135号)を軸に東西方向で繋がれています。

立地的には「湘南シーサイドの中心エリアに立地する道の駅」と言えると思います。

神奈川県内には道の駅が3ヶ所と意外にも道の駅が少ないという現状があります。(箱根峠、山北、清川)県内で具体的に整備の計画を持っている自治体は茅ヶ崎のほか南足柄、綾瀬があります。

"2020年(令和2年)6.26オープン "南足柄市 道の駅 金太郎のふる里

延期後の開業日 2020年4月24日にオープンが予定されていましたが、新型コロナ…
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県内では東海道(国道1号)や足柄道(国道246号)など歴史のある街道が通っていながら、道の駅の開発は地方に大きく遅れを取っていました。理由として考えられるのは、神奈川県内では東名高速や有料道路が早くから整備されたため、車の高速道移動が前提となっていたこと。

もう一つは単に開発したくても設置場所が無いこと。神奈川は関東圏第二の経済県ですが、決して広くはない土地に都市や住宅などが早くから開発されていき、道の駅の候補地となりうる国道沿いの農地など、広い土地が希少化していた現状もあります。

また、道の駅の開設は市町村が主体で行われますが、神奈川の市町村は地方ほど道の駅を活用した町の活性化や町おこし的な施設を必要としていなかったことなども背景にあるのではないかと思います。

道の駅サザン茅ヶ崎計画地を東から西に望む。左手には相模湾が広がり奥には箱根の山並み、右奥にはもちろん富士山が控える。

茅ヶ崎市は国道1号、国道134号、JR東海道線など主要な交通幹線を中心に発展してきましたが、今後は人口減少に転じるとの予想を早期に取り入れつつ、134号を核とした湘南の中心エリアに道の駅を整備することで交通の利便性にくわえ、地域交流や防災機能など幅広い活用を図る計画としています。

茅ヶ崎の名所

茅ヶ崎というと道の駅の仮称ともなっている「サザン(オールスターズ)」です。茅ヶ崎は桑田佳祐の出身地で、ゆかりのある土地と知られ地元には「サザン通り」や「茅ヶ崎サザン花火大会」などのイベントなど「サザン」を冠としているネーミングがいくつかあります。

景勝物としては「サザンビーチ茅ヶ崎海水浴場」から眺める三浦半島から伊豆半島まで一望できる海岸の風景、そして海岸から1kmほど離れた海上にある「烏帽子(えぼし)岩」。箱根駅伝でも選手が付近に近づいてきたときには烏帽子岩がズームアップされる様子が映し出されます。

中央にあるのが烏帽子岩。左上に江ノ島が見える。

建築設計とコンテンツ

建物のコンテンツは道の駅に必要な機能であるトイレなどを含む「休憩施設」と物販やレストランを中心とした「地域振興施設」からなります。道の駅のレストランなどの具体的な出店情報は今のところありません。

道の駅の建築は「保坂猛建築都市設計事務所」が茅ヶ崎市の設計プロポーザルにより決定されました。同設計事務所は戸建住宅や集合住宅、店舗や教会などを中心として実績を残しており、パブリックな作品の代表作としては山梨県の河口湖にある「ほうとう不動」、茅ヶ崎から程近い辻堂の「湘南キリスト教会」などがあります。設計者は横浜国立大学を卒業し神奈川の仕事も多く、茅ヶ崎という土地柄との親和性もあるのではいかと思います。

道の駅の目指すテーマは姉妹都市である「ハワイ ホノルル」です。公開されている予想図によれば白い大屋根の中に複数の機能を内在させ、シーサイドに近い立地を生かし、海辺の開放感と潮風が感じられやすい地域振興施設になるのではないかと思います。

ハワイは日本人から最も愛される海外の観光地の一つです。道の駅と組み合わせれば最強のコンテンツとなり得ますが、湘南のイメージそのものの良さも十分ありますので、「やりすぎない」範囲で調和を図ってもらいたいです。