2020年オープン “道の駅ホテルもてぎ”

2020年オープン “道の駅ホテルもてぎ”

2020年2月12日
建築

概要

積水ハウスとマリオットグループの共同プロジェクト「Trip Base 道の駅プロジェクト」は全国の道の駅に隣接する場所にロードサイド型のホテルを建設することを決定。

マリオットと積水ハウス「道の駅ホテル」を2020年秋より展開!

概要 マリオットグループと積水ハウスは道の駅と国内自治体と連携し「Trip Ba…
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ファーストステージとして2020年秋に全国5県に15のホテルを誕生させる計画としています。栃木県のオープンは3拠点でそのうち1ホテルが「道の駅  もてぎ」となります。

「道の駅もてぎ」は地元の名産「ゆず」を使った「ゆずラーメン」が有名で年間通して多くの利用者がいる道の駅。真岡鉄道のSLが正面の線路を通り抜ける風景もこの道の駅の風物詩となっています。

敷地は道の駅の前面を流れる「逆川」と国道123号線が交差する場所になります。国道を挟んだ側にある駐車場に面した場所に現在建設中で2020年、秋のオープン予定に向けて順調に進捗しています。

手前から奥に向かい流れる逆川と国道が交差する場所が建設地。
逆川は道の駅もてぎの広場に面した側でホテルにも面している。奥に向かって流れ那珂川に合流する。

新たに誕生する道の駅ホテル

ホテルのブランドはマリオットが運営する「フェアフィールド バイ マリオット」になり、国内初のブランド展開になります。

建物の設計・施工は積水ハウスが担当。年間1万棟以上の建物を手掛け、総計2百万戸以上の建築戸数を誇る積水ハウスにとっては朝飯前の仕事と言えるでしょうか。

建築としては賃貸アパート向け商品である「シャーメゾン」シリーズを基本としたモデルが有力。耐震性に優れた重量鉄骨を採用したモデルで規格の統一化による短工期が可能な形態です。

建物は3階建、延床面積約2,030㎡で室数は52室と公表されています。室タイプ構成は未公表ですがTripというコンセプトからするとツインが主力になると見られます。延床面積から逆算しますと1,000〜1,200㎡程度が宿泊室の純面積となり、1室あたり19〜23㎡程度のツインという感じでしょうか。

通常と異なるのは用途が「共同住宅」ではなく「ホテル」であるということで、利用者が固定のユーザーから一時的な宿泊者になることぐらいです。「生活」か「宿泊」かは建築技術的に大きなインパクトはないでしょう。

それよりもシャーメゾンはやはり「賃貸アパート」という印象が強いため、これをどのようにホテルライクに見せるか、そしてマリオット系のラベリングによってどうブランディング・コーディネートしていくか、ということに尽きるでしょう。

手前に道の駅の既存駐車場スペース。奥に建築中の建物が「フェアフィールド・バイ・マリオット栃木もてぎ」

価格と道の駅飲食スペースとの連携

1室1泊の価格は1万円〜1.5万円になると発表されています。ツインユースを前提としていると思いますが、価格だけみればビジネスホテル並みと言えるかと思います。

ここから近いロードサイドホテル「ルートイン真岡」と比較すると、土曜泊で1泊12,200(税抜)ですからいい勝負。

道の駅併設の大きなメリットとしては、発表されているとおり、飲食を道の駅で提供できるという点があると思います。ホテル内にはレストランや朝食会場を設けずに道の駅を利用を促すことで、ホテルにとっては専用スペースの設置や従業員の確保も不要となります。道の駅にとってもホテル利用者が入場してくれるため、双方にとってWIN-WINの関係となるでしょう。

一方、現在の道の駅の開店時間と閉店時間がホテルユーザーとマッチングしないという課題もあると思います。道の駅の飲食店の営業時間は9時〜18時となっていますが、ホテルユーザーとしては朝食6時30分〜8時頃、夕食18時頃〜20時頃が一般的となっています。

このあたりをホテルの開業に合わせて道の駅の運用を変えるのかどうかは注目したいところです。

とはいっても、この道の駅にはセブンイレブンが隣接していますので、こちらに委ねるということもあるのかもしれません。