明治神宮 CAFÉ 杜のテラス

明治神宮 CAFÉ 杜のテラス

建築

概要

明治神宮 CAFÉ 杜のテラスはJR原宿駅前かつ明治神宮原宿口にあるカフェ。南参道の軸線上にあり明治神宮直営のカフェとして2017年にリニューアルされました。

漢字の「森」が木々が生い茂った場を示すのに対して「杜(もり)」とは神々が宿る木々という意が込められる場合に使われることがあります。代々木の杜、明治神宮の木々を背景とした場に位置する新たなCAFEは神宮がテーマとしている「再生・循環」というコンセプトのもと計画されました。

杜のテラスのように、お寺の境内の中や敷地境界に休憩所としてカフェが設置されるケースも増えてきています。関東では、日光東照宮「上島珈琲店」、神田明神「CAFE MASU MASU」、赤城神社「あかぎカフェ」などがあり、参拝だけではなく、神社やお寺の持つスピリチュアルな空間でお茶を愉しむというスタイルが徐々に取り入れられつつあります。

設計

設計は「オークビレッジ建築木造研究所」。岐阜を本拠としている自社施工を前提とした工務店・設計事務所で、社名に現れているように「木」の良さをテーマに全国的に木造建築の設計・施工をメインとして活動しています。

木造住宅を主としつつ、東京都の「檜原村下元郷公衆トイレ」、栃木県の「井深大記念館」などを手掛けています。

建築の特徴

視覚的には屋根の鋼板葺き以外の材質はほぼ木が使用されています。開口部にはガラスが設けられていますが、「低反射ガラス」が採用されていることで、ガラス面の反射を抑え、透過させて杜の姿と一体化させています。神宮の入口に位置することもあり、杜の中に東屋が佇んでいるかのように柱に屋根だけが架かっている印象としたかった、という設計者の意図が伝わってきます。

神宮の杜と一体となるよう、シンプルな木質構造により造られていますが、木の素材にこだわりを見せています。柱にはヒノキ材、梁・桁には杉材が使用され、中に配置されているテーブルや椅子には「明治神宮御造営時の献木の枯損木」が用いられています。

深い庇のしたにはテラスが設けられ、神宮の杜の最前線でコーヒーを飲みながら休憩できる
位置的に原宿駅からアプローチすると最初に目にする。

明治神宮の施設

明治神宮は明治天皇が祀られた社殿をはじめとして、参道、明治神宮会館、また2019年には鎮座100年事業の一貫として、隈研吾氏の設計により「明治神宮ミュージアム」がオープンしました。

代々木の杜は植樹(献木)により現在の杜に成長しており、「明治神宮御造営時の献木の枯損木」とは、100年の間に木々が成長し、そして枯れ木と変化したものとなります。再生・循環という神宮のコンセプトに沿いながら時を刻んでいます。

アクセス

JR原宿駅より徒歩1分。東京メトロ千代田線、副都心線明治神宮前駅より徒歩1分。