真壁伝承館

茨城県桜川市(旧真壁町)にある真壁伝承館は図書館、歴史資料館、ホール、会議室、スタジオ等からなる公共複合施設。設計は「設計組織ADH」。これだけの公共用途をまとめるだけでも大規模な建物が想定されますが、既存の歴史的町並みに合わせるため、既存の町屋のスケールを調査したうえで各要素を現代版に組み合わせ、レイアウトして生み出された建築です。

場所は旧真壁町の中心地区にあり藩の陣屋の跡地に位置。車社会である茨城県ではこのような新規の公共施設は車の利便性、駐車性がよい郊外に逃げてしまいがちですがここは違います。旧真壁町の中心地区である国の重要伝統的建造物群保存地区のど真ん中で勝負してます。

ここ最近では土浦市立図書館が駅前にオープンさせたように、このような公共施設を街の中心エリアにあえて設置することで街に人を呼び込み、滞留させて活性化を図る事例が増えつつあります。この施設はその先駆けであるような気がします。

真壁というと真壁石が有名ですが必ずしもそれに縛られずに黒に塗られた杉と白のコントラストによって内外の調和を図っていて、周辺環境から逸脱していないセンスの良さを感じます。

 

住所 茨城県桜川市真壁町真壁198

歴史資料館 午前9時 ~ 午後4時30分

真壁図書館 平日 午前10時 ~ 午後6時、土・日、祝 午前  9時 ~ 午後5時