“クラインダイサム設計”柏の葉T-SITE 蔦屋書店

“クラインダイサム設計”柏の葉T-SITE 蔦屋書店

2018年12月9日
建築

概要

「柏の葉 T-SITE」はつくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅近くに2017年に開業した「蔦屋書店」を中心とした商業施設。代官山から始まった「TSUTAYA」のハイグレードモデル「蔦屋書店」も全国で15店ほど数える人気施設となりました。都内を除けば関東では「湘南」「浦和」に続いてこの「柏の葉」が3店舗目。

つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅は新たな施設の開業が進んでいます。商業施設では「ららぽーと柏の葉」を中心として、教育施設である「東京大学柏の葉キャンパスサテライト」、新形態オフィス「KOIL」などなど、駅前のマンション開発の勢いがすごい中にもあってその人を受け入れる側の街のコンテンツが目白押しです。

コワーキングスペース"KOIL" 柏の葉キャンパス

概要 KOILの特徴 設計・施工会社 KOILの中身は? KOILの利用料金 K…
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駅から5分程度の位置に立地していながら、国道16号線沿いという陸路での強みを生かしたロケーション。ただそれを感じさせないほど隣接する調整池を兼ねた環境公園と上手くマッチングしていて、エリアを主導的に開発する「三井不動産」の底力を感じさせられます。

水辺に並ぶ切妻屋根が連続する姿が美しく洗練されている

設計

建物の設計は国内で活躍する外国人設計建築ユニット「クラインダイサム」と商業施設が得意な「日本設計」の共同。クラインダイサムは中目黒店も手掛けています。クラインダイサムは国内の建築設計事務所を経て、現在国内外で活動。リゾートホテルグループ「星野リゾート」の仕事も複数担当しており、「トマム・ザ・タワー」(北海道占冠村)、「リゾナーレ那須POKOPOKO」(栃木県那須町)などの実作があります。

親水公園と対面するかのような配置。つくばエクスプレスが高架でクロスする。高架下はキッズスペースとなっている。
入居店舗
高架線路側の立面。高架線路を挟んで別棟と向き合う。どうしても高架を挟むと駅の北口・南口のように空間が分断されてしまいがちだが、妻側の透明感を与え上手く向き合わせて連続感を確保させている。
2層構成ながらも吹き抜けが至る所に設けられている。テーブルやソファ、チェアも多く配置されている。書棚は上下階連続していて階の分断感が小さい。
スペースごとにカーペットなども敷かれリビング感の高い空間や仕掛けがたくさん用意されている。
柏の葉キャンパス駅方面からのアプローチ。高架下からの眺め。

建築の特徴

外観は切妻の連続屋根がリズミカルに並び、壁面には葉を形が穴あきされ、奥のグリーンの壁を透過して複層的で軽快感のある外観を作り出しています。代官山などでも見られる手法で、外国人デザイナーが関わっている様子が最も伝わってくる意匠です。

この外観は国道16号線というクルマ交通と建築の関係、反対側の水辺空間に共通していますが、どちらにも違和感なく溶け込んでいます。

内部は長手方向に吹き抜けが縦断しており、吹き抜けを挟んで本の空間が並ぶ構成。本の並ぶと重厚感がある空間となりがちですが、吹き抜けトップライトや積極的に設けられた窓から差し込む光で和らげ、エリアごとにテーマの感じられるスペースが創出されています。

シンプルな空間構成ながらも多くの「仕掛け」によって飽きさせない内部デザインです。

店舗

T-SITEの主店舗は蔦屋書店。蔦屋書店とのコンビネーションではお馴染みの「スターバックスコーヒー」、コーヒーをすすりながら本を見ることができます。

「房の駅」は千葉県のテナントショップ。落花生や醤油などをはじめとした千葉の特産品が並びます。

ハンバーガー店「サニーダイナー」は北千住の人気店で、手作りにこだわったハンバーガーを提供しており、お皿に載せられて出てくるハンバーガーはおしゃれながらも、食べ応えも十分です。

このほか、輸入家具の「ボーネルンド」やフォトスタジオ「サラハウス」などがあります。

アクセス

住所 〒277-0871 千葉県柏市若柴227-1

つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅からつくば方面に進み徒歩7分。車では柏ICより約2km、駐車場は買い物により無料時間あり。