概要
北海道ニセコ町東山にあるスノーリゾートを中心とした「ニセコビレッジ」内の中心的なホテル。
雄大な羊蹄山を望み背面にはニセコアンヌプリが控える中に白い円形の中層タワーが起立しています。
ニセコビレッジはマレーシアのYTLホテルズが所有するリゾートエリアでビレッジ内には当ホテルのほか「ザ グリーンリーフニセコ」、「カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス」など様々なグレードのホテルが点在、スキー場と一体的に主にウインターリゾート客を受け入れています。
ニセコは標高1,308mのニセコアンヌプリの麓にあり、正面に蝦夷富士とも呼ばれる単峰・羊蹄山が構える雄大なランドスケープを持つ世界的リゾートです。
特に毎日降り積もるパウダースノーは世界最高レベルの雪質と言われ、世界中から高品位なスキーを愉しめる場として冬季には多くの外国人が集まっています。
そのビレッジの中心となるホテルがこのヒルトンニセコビレッジです。
場所
建設地はニセコ町東山にある「ニセコビレッジ」内。2014年に開業した複合施設「ショッピング&ダイニング」が隣接します。
ホテルロビーの目の前にゴンドラ駅が整備されることで「スノーフロント」が実現。前述のショッピング&ダイニングも併せ、滞在中は十分なスノーアクテビティが愉しめるレイアウトになると見られます。
建物の特徴
建物の設計には大正生まれの建築家「清家清」が関与していると言われています。清家清は戦後期から本格的に活躍し始めいわゆる「機能主義」として知られ数多くの実験住宅を生み出しています。
後年は軽井沢プリンスホテルや新富良野プリンスホテルなどプリンス系のホテルの設計も数多くこなしています。
当ホテルは元々は「ニセコ東山プリンスホテル」として開業していた事実からも清家さんの関与があったことを示しめしています。景色の中の端正な佇まいやホテル内各所に見られる構成は非凡なセンスが感じられます。
建物は遠方から眺めると一見、円形のタワーのように見えます。実際には板状の平面を緩く渦巻き状に巻いた形状をしています。
平面図を見ると一目瞭然で片廊下式の長大な平面が巻かれているのが分かります。このカービングにより各室からはニセコの雄大な景観が少しづつ変化して愉しめるようになっています。
エントランスを入るとリゾートホテルで多用されるガラス張りで大きく景色を見せる手法は用いられていません。建物中央部を広く使った、暗さと光をデザインしたラウンジ空間が出迎えます。
景色の見せ方は美術館のようでこの先、各室までみることが出来ないようになっています。部屋に入っても真っ暗ですがカーテンを開けることで初めてニセコのランドスケープが姿を現す演出です。
温泉
ビレッジ内は歴史のある東山温泉が湧いており、当ホテルにも天然温泉の露天風呂が設けられています。
ヒルトンニセコビレッジ内の天然温泉は雄大な羊蹄山をバックにした露天風呂が有名で泉質も肌がツルツルすると評価が高いです。
リーズナブルな季節
ニセコエリア全体に言えることですが12月後半から2月頃まではスキーでハイシーズンとなり、最も高くなります。冬季ほどではありませんが夏休み期間中も北海道は全体的にハイシーズンとなります。
リーズナブルに泊まるのであればスキー場がクローズする春から初夏まで、夏休み以降のスキーシーズン前となります。