”ザ・リッツ・カールトン日光” に迫る(2020年5月22日オープン)

東武グループとマリオットグループが中禅寺湖畔にあった日光レイクサイドホテル跡地に「ザ・リッツ・カールトン日光」を建設中。2020年5月22日にオープンすることがリリースされました。「奥日光最高のロケーション」と「世界最高ランクホテル」が展開するリゾートは一体どのような仕上がりなるのでしょうか。

場所

建設地は「日光いろは坂」を登り切った坂のゴール地点で「奥日光の入口」でもあります。勝手に住所を付けると「中禅寺湖一丁目一番地」(実際には中宮祠2482)といった場所でしょうか。

「レークサイド」と表示されているのが「リッツ ・カールトン建設地」。東側が宇都宮、東武日光駅。いろは坂を登って中禅寺湖の付け根に位置する。中禅寺湖の北側には男体山。東西方向には戦場が原が広がる。
中禅寺湖はもちろん華厳の滝や旧イタリア、英国大使館別荘も徒歩圏内。
右に男体山、奥に日光白根山、中禅寺湖からは華厳の滝へと流れる。最高のロケーション。(出典:Google map)

リッツ・カールトンと言えばマリオット系列でも最上位のホテルとして知られています。中禅寺湖付近では名門の「金谷ホテル」や「小西ホテル」などの老舗に加え、「離宮」の跡地に「界 日光」が2014年にオープンし徐々に活況を取り戻しつつありました。そして今回「リッツ・カールトン」の参入となります。さらには営業を休止していた「日光プリンスホテル」が会員向けホテルとして再生されるというニュースもあり、100年以上の時を経て奥日光に再度スポットが当たる時代に入ります。

設計会社と施工業者、建設状況(2018年夏現在)

建物の設計は国内最大手の建築設計事務所「日建設計」、施工は地元に強みを持つ東武建設

ストリートビューより現場の様子。いろは坂上りゴール地点に位置する。背景の山はもちろん男体山。(出典:Google map)
中善寺湖畔側からの現場風景。(出典:Google map)

温泉はどうなるか

当ホテルにも導入される中禅寺湖の温泉は奥日光の一番奥、「日光湯元温泉」から引湯しているようです。中禅寺湖は標高が1269mありますが、湯元はさらに高く1475m!。中禅寺湖から約13kmの道のりと高低差約200mを温泉が降りてくる間に丁度よい湯加減になるそうで。レークサイドも温泉はあったのでこの管を活用するのでしょう。湯元温泉は日帰りで何度か入ったことがありますが白濁していて、入った後にツルツル感がありホントに良い温泉です。

13km先にある日光湯元温泉の源泉湯畑。【出典:Google map】

室構成と価格帯

最上位は277㎡の「ザ・リッツ・カールトンスイート」で全10室用意されます。277㎡と言うと一般的な3LDKマンションでいうと3戸分くらいあります、、これは驚きの広さです。このタイプが10室ある訳ですから、いかにこのホテルがハイグレードかということがわかります。「贅の限りを尽くした」と形容してますのでインテリアのレベルも相当だと思います。定員は5人(3人+2人)。

部屋は最上階の5階にあり、部屋から中禅寺湖と男体山が同時に楽しめるビューとなっており、奥日光の最高の景色が楽しめます。

オープンタイプの風呂が用意されていますので景色を見ながら湯船に浸かることが出来るでしょう。

2番目のラインナップが115㎡の「中禅寺湖ビュースイート」が9室。定員は同じく5名。上記のグレードが高すぎますが、こちらもスイートの環境が用意されています。ビューは中禅寺湖で浴槽は同じくオープンスタイルとなっています。

上記2タイプがスイートに分類されます。

このほかの室は全て57㎡以上で「中禅寺湖ビューキングルーム」、「中禅寺湖ビューダブルルーム」、「男体山ビューキングルーム」、「男体山ビューダブルルーム」の4タイプです。部屋の設備や内装グレードは同等で景色とベッドが異なる設定です。ダブルルームはダブルが2ベッド、キングルームはキングが1ベッドというレイアウトのようです。

スイートと同様にオープンタイプの浴槽が用意されています。

4階建を3棟蛇行させた配置となっている。全て片廊下であれば右2棟が「中禅寺湖ビュー」、左1棟が「男体山ビュー」か。

スイートを除いた標準的な室の価格帯は国内のリッツ・カールトンと同等となる見込みで、一泊二日2人で6万円〜10万円程度となるでしょう。

エリア的なピーク期は避暑期の夏と紅葉の秋になります。日光湯本に小さなスキー場やスノーシューが楽しめるスノーアクティビティはありますが、集客を高めるほどとは言えません。逆に言えば冬季はリーズナブルに泊まれる可能性はあると思います。

レストラン&ダイニング

ホテル内のレストラン「The Japanese Restaurant」では日本食が提供されます。日本や地元の伝統的な空間の中で夜は寿司や鉄板焼き、昼は蕎麦や丼ものが提供されるようです。夜には日本酒ソムリエもいるようで外国人向けという趣きがあります。

また別棟の「LAKE HOUSE」は西洋料理が提供されます。地元の新鮮な素材を多く使った料理が振る舞われるようです。

別荘地「奥日光」の歴史

英国大使館別荘でも触れましたが、中禅寺湖はもともと外国人外交官を中心に別荘が開拓されました。元のレイクサイドホテルも「レーキサイドホテル」として1894年にオープンし、外国人を中心に賑わいをみせていた歴史があります。旧レークサイドホテルは閉鎖前は結構リーズナブルでしたし歴史あるホテルを一度は利用したかったのですが間に合いませんでした、、、

レークサイドが時代の幕を降ろさざるを得なかったのは残念でしたが、建物を残して廃墟となりエリアの衰退を加速させるよりはリッツカールトンのような格式あるホテルが地域の歴史を継承しながら発展させることはかなりプラスになることだと考えます。ある意味「外資」というのも「外国人別荘地」というルーツを辿っているのではないかと。

中禅寺湖へ伸びる桟橋。

完成は2020年夏

工期は約2年。2020年5月22日に向けて建設中ですが、厳冬地のため冬季の工事がまともにできない事を考えると現時点で概ね完成に近づいているのではないでしょうか。

リッツ・カールトンを経営するマリオットグループは積水ハウスと共同で「道の駅ホテル」の建設を日光に計画中。こちらも楽しみですね。

奥日光の良さとは

中禅寺湖を含む奥日光の良さはやはり「標高が非常に高く夏でも涼しい」、「周辺の開発が厳しく制限されているため静けさが保たれている」、「壮大な自然環境」などにあると思います。

中禅寺湖の湖面は標高1,296mありますので夏でも25度を超えることはまずありません。逆に言うと冬季の気候が厳しいということになりますが、それも日光ならでは自然環境です。

奥日光は自然公園法により開発が厳しく制限されてきた経緯があるため、関東近郊の他の観光地に比べて開発が進んでおらず良好な自然と静けさが保たれています。

また、「中禅寺湖」を始めとして「男体山」、「華厳の滝」、「竜頭ノ滝」、「戦場ヶ原」、「湯の湖」、「日光湯元温泉」、「金精峠」などエリア内には日本離れした壮大な自然が多くあります。リッツカールトンはその入口である最高のロケーションにあるため、奥日光の観光拠点として最適と言えます。

アクセス

公共交通機関の場合は「JR日光駅」または「東武日光駅」からバスでアクセスすることになります。双方の駅からは東武バスの「中禅寺温泉」、「湯本温泉」行きに乗り「日光レークサイドホテル」(開業後にはバス停名称も当然変わるはずです。)で下車となります。

季節によっては奥日光方面のバスが運行されますのでこちらも利用可能です。リッツ・カールトンのwebsiteでは特段、アクセスサービスを行う記載は見当たりません。