群馬県有名建築4選
みどり市立富弘美術館(みどり市・ヨコミゾマコト)
「空から眺める建築」として有名。富弘美術館は身体に不自由がありながも口で筆を咥えて描くという手法により数々の水彩画を中心とした作品を生み出している画家。建築は国際コンペティションにより千を超える応募者から選定。30を超える「円」を組み合わせ、円ごとに室機能を割り当てながらも、円の接し方により空間と動線を作りだしています。
富岡市庁舎(富岡市・隈研吾建築都市設計事務所)
50社による公開プロポーザルで最優秀案となったなっ作品。上州富岡駅から世界遺産富岡製糸場への通り道として、議会棟と行政棟を分けて配置し、間の空間をストリートとしています。2段の屋根は養蚕農家の腰屋根からヒントを得ています。建築を活かした高度な環境計画も注目。
富岡商工会議所(富岡市・手塚建築研究所)
間口15mに対して奥行きが約70mという敷地。建築も敷地形状に逆らうことなく長尺化していますが、集成材による連続山形屋根により、また側面をガラス張りとして架構を見せることで、決して間延びしていない建築が収まっています。格子には蚕を育てる「まぶし」をイメージしたパネルが設けられ、デザインだけではなく、日射制御のツールとしても機能。
上州富岡駅(富岡市・武井誠+鍋島千恵/TNA)
世界遺産富岡製糸場の最寄駅。88mのフラットな薄い大屋根が駅のゲートであり、世界遺産のゲートでもあるという構図。鉄骨煉瓦積造は富岡製糸場の構造から踏襲しています。駅舎でありつつ、近隣住民の集いの場としても機能しています。