概要
那珂川町馬頭広重美術館は青木藤作より寄贈された歌川広重コレクションを中心に一括展示することを目的に建築された美術館。
設計
設計は隈研吾建築都市設計事務所。2000年にオープン。現在の隈研吾の主要な作風となる自然素材を活かしたルーバー建築の初期作で間違いなく出世作の一つとなる作品です。
栃木県は隈建築の宝庫と言われています。JR宝積寺駅、ちょっ蔵広場、石の美術館STONE PLAZA、那須歴史探訪館、作新学院大学があり、現在の隈建築のエッセンスを実作として感じることができます。
特徴
切妻の長大な屋根に地場産の八溝杉をルーバー状に葺いた外観で、形状や構成は至ってシンプルなものの、その端正さは圧倒的な印象を与えています。
まもなく開館から20年近くが経過するが屋根の一部も痛み出してきているように見えました。痛んだルーバーの張り替えによって延命化を図ってほしいと思います。
アクセス
栃木県那珂川町馬頭。陸の孤島のような場所にあるため公共交通機関によるアクセスよりも車をお勧めします。