「Pasar守谷」は常磐自動車道上りにある複合型のサービスエリアです。
Paはparking、saはservice area、rはreluxationを意味した造語でこのようなPasarは2018年現在で東日本に6カ所あります。(同じく守谷の下り、京葉道路の幕張(上下)、東北道の羽生(下り)、関越道の三芳(上り))
本施設は一般道からもアクセスが可能で高速道利用者に限らず使えることや、様々な魅力あるショップを展開しつつ、森のような居場所を提供するというコンセプトでこれまでのSAと差別化を図っています。
設計は丹青社。同社は建築というよりはとりわけ内部空間、展示、インテリアに強みを持ったコンサルタントで通常は「内外」の「内」をプロデュースすることが多いですが、ここでは建物をトータルで手掛けます。
施設のコンセプトが「森」であることから建物の「柱」が文字通り「木」となってます。それって普通では?と思われるかもしれませんが、空間が大きくなるほど太い柱が必要になるため、この規模では鉄骨造になるのが一般的なわけです。
木の印象を高めるため、木の大きさを親しみやすいサイズにしてますね。人の目線より上は枝分かれして天井に伸ばしてます。幹の部分は内部に鉄骨を複合させているものの、枝は木の複合材で集成材と言われるものが使われていて構造的にも木にこだわったと見えます。
今や高速SAといい意味で強力な関係にあるのがスタバですが、ここでも一等地に割り当てられていています。スターバックスをSA内にどのように見せるかはSAの計画上ポイントになっていると思います。